車両の塗装なんて不思議なもので、ずっとそのデザインが続くと飽きられ、新しいものが出たらそちらに惹かれ、しかしその新しいのが主流になり、古いデザインが絶滅しかけると、希少価値を求めてファンが殺到する、なんていうものの繰り返しです。

九州でもJR化後しばらくは、485系の特急といえばベージュ+赤の特急色が中心でしたが、九州ドーン化計画の一環として、まず第一陣が「かもめEXPRESS」で「赤いかもめ」になったのはもう古い昔のこと。あっという間に485系は赤化していき、完了後しばらくして「リバイバル」ということで特急色に塗り直されると、それがファンの間では注目の的になり、結果として最終引退もこの塗装の車両、という事態を引き起こすことになりました。

特急色だった485系が、別のデザイナーによってどきついカラーに変えられたなら、じゃあせめてウソ電世界でその逆をやればいいじゃないかというのがこの絵の趣旨。
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連結器カバーをつけた方がいいとか、ライトの上にヒゲをつけるべきとか、スカートは赤かベージュかとか、まぁいろいろご意見があるとは思いますが、このあたりが妥協のラインじゃないかと思います。
ただ787系は、他の車両と比較してエッジの効いたデザインを施していますので、これをリアル車両に塗装するとなると、けっこう大変だし、角度によっては色がぐにゃぐにゃと曲がって見えるのではないかなぁ、などと不必要な心配をしてみたり。

あと、ウソ電であれば。
新型車両の増備にあわせ、それまで標準で採用していたカラーを変化させ、フレッシュなイメージを強調するという鉄道会社の思惑を、マニア好みの旧色へ変化させることもできます。
 
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すでに西鉄は、3000形の段階でこの塗装はやめていますが、旧来の西鉄ファンとしては、「西鉄の一般型車両=アイスグリーン+ボンレッド」なのでして。
そしてこれがやがて貝塚線に転属する頃には、イエロー+ボンレッド、になるのだろうなぁと夢想しております。