フィルム時代は、24枚撮りというのが標準だった。

カメラにフィルムを詰め、出かけても、24枚しか撮影できない。運がよければもう1〜2枚は撮れたけれども、終わってしまえば、カメラはただの重量物にしかならない。 

もちろん予備のフィルムも準備して行くのだが、普段行かない地域に出かけ、珍しい車両などがそこにいると、フィルムはどんどん消費してしまう。手持ちフィルムが無くなってしまったら現地で調達したいのだが、量販店が少なかった当時、小さな商店なんかで売ってるフィルムは高かった。24枚撮りネガフィルムで、1本あたり700円。量販店でも500円前後。セットで安くなってて1本単位300円くらいが下限だった記憶がある。そしてそれらは撮影終了後に現像を依頼しなきゃいけないから、そうすると1本あたり400円〜800円くらい、同時プリント(現像と写真プリントを同時依頼)だと1500円かかる。

つまり24枚の写真を撮影するのに、最低1000円弱はかかる計算になるのだから、高いといえば高い。今なら1000円くらいだと、品質は別として軽く1000枚ぐらいは撮影できるメモリーカードが手に入るのだから、 デジタルの恩恵とはこういうものかと思うこともある。


とまぁ、昔のフィルム事情などどうでもいいとして。
このあたりを書き込んでいくと、

「いや、うちは〇〇円くらいで安かった」
「その価格は〇〇年あたりで、それより前はもう少し高い」

などの不毛な議論になる。そしてそれはもはや意味のない議論だ。

さて、フィルムというのが貴重という話をひとくさりしたところで。

「どうしても撮りたい!」と思う対象、当時学生だった私にとってのそれは、新型車両だった。
贅沢な話で、何度も書いたかもしれないが、当時は485系やキハ58や415系類が溢れていて、珍しくもなんともなく、むしろ疎ましく思えていた。
そこに、例えば713系が現れたりすると、(顔はほとんど415系そっくりなのに)そちらに気を取られる。
同じ415系とかキハ40系でも、九州色に塗り替えられていると、それも珍しくて撮影してしまう。

つまり鉄道趣味(というか趣味全般)において、希少なものを珍重するという法則なのだ。
今、国鉄型が追われているのも、それと同じだと思う。

そんな中で撮影したもの。
IMG_6380
そこまで言っておいて485系かよ、と思われるかもしれない。

んがしかし、このどちらも引退した今となっては、「485系かもめ・西鉄8000形」のクロス写真は貴重だと思う。

当時としても、なかなかこの場所で、特急どうしが重なっているというのを見たことがなかった。ゆえにこの写真、個人的にはすごく気に入ってはいた。

先頭が貫通型で、ヘッドマークが小型なのもいい。

IMG_1963
これは421系の初期型、全面窓がデカいタイプのもの。
当時も「デカ窓くん」などと言われていたような気がする。
ただ、この撮影当時は既に運用終了となり、留置されている姿。
背後にある「オランダ村特急」もなつかしい。